漫画のネタが思いつかず悩んでいる人に『ストーリーのネタ』では、物語創作のひらめきを得るおすすめの面白いネタを漫画やアニメから集め、感想と共にアイデア・ネタバレ・あらすじとして提供するブログ

Home » プロ漫画家・作家の創作のポイント » 冨樫義博の天才的なストーリー創作技術の秘密!?

冨樫義博の天才的なストーリー創作技術の秘密!?

calendar

3546619930_3e0ff4fdff_o
 
冨樫義博先生と言えば、
天才的な物語クリエーターとして
マンガ業界でも有名です。
 
作り出した作品は
『幽☆遊☆白書』『HUNTER×HUNTER』が
大ヒットしていますよね。
 
その短編のストーリーを作る力も凄まじく、
 
その才能に嫉妬を覚える漫画家を目指す人も
多いかと思います。
 
そこで、冨樫義博先生の
天才的な物語の創作の秘訣を
探ってみたいと思います。
 
 

スポンサーリンク

Contents

ストーリー作りを学ぶ

 
冨樫先生が話作りを本格的に学ぼうとしたのは、
 
初めての連載である
「てんで性悪キューピッド」を連載している
時だったそうです。
 
毎週一話作る難しさを実感して、
 
映画の脚本家の入門書などを
読んで勉強したようです。
 
漫画家で成功している人は
映画をたくさん見ている人が多いといいますが、
 
冨樫先生も映画の
ストーリーの作り方である脚本術を
勉強していたんですね。
 

小説から学ぶ

 
話作りを小説からも学んだようです。
 
連載で忙しくて時間がないから
 
最初は30ページくらいの短編の
小説をたくさん読んでいたようですね。
 
どんな作家の作品を読んでいたがというと、
 
筒井康隆
 
 
平山夢明
 
の作品のようです。
 
他の漫画家の先生も
冨樫先生が読んでいる小説家なら
絶対に勉強になるはずといって、
 
速攻で買いに行ったというエピソードもあります。
 
そして、
読む短編小説ほうはどんどんページが短くなって
 
最終的にはショートショートのように
2、3ページで終わる作品に移っていく。
 
連載を抱えていると、
長編小説だと中断してしまい、
 
再び読み始めると
登場人物や途中までの話の内容を忘れて
しまうからだそうです。
 

短編小説をよんで連想する

 
そして、
ここから冨樫義博先生独特の話作りの
練習方法の一端が垣間見えます。
 
それは、
短編小説を読みながら
 
作品の内容を自分の中で
 
長編にするなら
どのように話を膨らませるのか
 
いろいろ考えながら読んでいた。
 
コレです。
 
自分流にアレンジして
楽しんで読んでいたようですね。
 
 

コレクションを集める過程が楽しい

 
冨樫先生といえば、
変わったモノをコレクションする
のが趣味です。
 
具体的には
立て看板などを
コレクションしているようです。
 
しかし、
本当に楽しいのは
その立て看板を集めるために、
 
店の人と交渉したり、
 
レアを見つける苦労など、
 
コレクションを集める過程が
楽しいといいます。
 
そんなコレクターになったことが
キッカケで
 
「ハンター&ハンター」の
 
アイデアが生まれたそうですね。
 
面白いことに、
 
看板を集める交渉を繰り返しているうちに
 
タダで譲ってくれる人や
 
絶対ダメな人など、
 
最初に会った瞬間に
 
「これは行ける」
 
「駄目だな」
 
という人物鑑定が
できるようになったとか。
 
人間観察力がハンパなさそうな
冨樫先生ならではの
 
能力開発法なのかもしれません。
 
 

基本的にはウソが好き

 
冨樫先生は人物に取材とかは
あまりしないようです。
 
基本的にはウソが好きなようで、
 
そのウソに
 
どれだけ真実味と説得力を持たせるかに
アイデアを絞るようです。
 
そのあたりの
上手なウソをつくコツがあります。
 
どこかで聞きかじったその世界の
専門用語や隠語などがあり、
 
それを自分のストーリーに使いたいと
思った時は、
 
なるべく
 
自分で作った造語
 
に置き換えるようなことをして
使ってるそうです。
 
アレンジの割合は
50%はウソ、50%は本当
 
って感じです。
 
そんな風に
ストーリーの設定を創りあげていくと、
 
その中に一つ
大ウソが紛れ込んでいても
 
読者にもっともらしく
思ってもらえるそうですよ。
 
ここでも
冨樫先生は取得した情報を
自分流にアレンジしていますね。
 
 

新人の時にやった漫画のストーリー作りの練習法

 
冨樫義博先生が
新人のときにやっておいたほうがいいと
 
担当の編集さんに言われたことがあります。
 
それは…
 
『面白くない映画をたくさん観ろ』
 
だそうです。
 
これは短編小説を読んで
自分流にアレンジする練習法と同じで、
 
「自分ならこうする」
 
「こうすればもっと面白くなる」
 
というのを考えて
 
メモを取っていくようですね。
 
 

冨樫義博流の話作りの秘訣

 d6b58d4292f352775cb50f771049c0eb_s
 
冨樫義博先生の作品は
どれもオリジナリティがありますが、
 
その話の発想法はどうやっているのでしょうか?
 
それは単純に
 
『自分は何を描きたいか』
 
から発想していくようです。
 
そして
 
描いている過程で
どうも面白くない展開だなと思うと、
 
話もどんどん変えていくようです。
 
そして更に、
 
冨樫先生独特の話作りのスキルがあります。
 
それは、
 
基本的には漫才のやり方を
話作りに取り入れています。
 
話のアイデアを形にする時に
 
紙の上で
キャラ達のセリフの掛け合いを
どんどん書き出していく。
 
そのキャラ同士が
その個性を守りながら
 
最良の一手を
ボケとツッコミのような感じで、
 
かぶせて重ねていく。
 
そして
最終的には
 
主人公がそのずっと上をゆく
オチ、解答を導き出す。
 
こうすると
脇役キャラも立つし、主人公も立てられる
方法なんだといいます。
 
そんな感じで、
 
基本的にはキャラ達と相談する感じで
作っているようですね。
 
 

キャラクターと相談しながら話を作る

 
ストーリーの中でキャラが二人いるとして、
 
片方が「俺はこっちは行く」とAの方向へ行く展開と
 
もう一方は「オレはこっちへ行く」とB方向の行くと
 
別展開にしたいとする。
 
そうすると、
作中では省略されている
 
そうなるまでの展開の経緯を
検証するようです。
 
紙の上でセリフの掛け合いを書き出してみて
 
本当にその展開や結論になるのかどうかを
チェックする。
 
その過程で
 
「このキャラの性格だとこの展開にはならない」
 
と判断したら
 
その展開はボツにするようです。
 
このあたりは
キャラクター達が本当に血が通って
生きているような
錯覚を与える作品を描かれる、
 
冨樫先生ならではのこだわりのような
気がします。
 
なぜそんな検証作業をするかというと、
 
そのキャラが
ちゃんと生きて自分で判断しているように
思えないと
 
冨樫先生自身が不安なんだそうです。
 
そしてそういった
 
キャラクター達が際立つ方法というのは、
 
そのキャラを
 
ギリギリの死線をくぐらせた方が
より際立つようです。
 
こういう
全員が死力を尽くしている感じを大事
されているようですね。
 
その原点は、
 
子供の時にヒーロー戦隊ものを見ていたときに、
 
ヒーローが変身シーンでポーズを決めている時に
敵が攻撃してこなかったり、
 
敵が自分の能力や弱点や大事なことをベラベラと
喋っていまうなど、
 
そんなところを理不尽に感じていたようです。
 
だから、自分のストーリーでは
 
そういう理不尽なことはしないと
 
ルールを決めているようですね。
 

感想

 
冨樫義博先生の
ストーリーの創作の秘訣を
探ってみました。
 
創作技法のまとめとしては
 
『短編小説や映画を面白く
アレンジしてメモする』
 
『ボケとツッコミの漫才形式の
セリフの掛け合いでストーリーを作る』
 
『キャラを死力を尽くして生きているように作る』
 
などが挙げられます。
 
冨樫先生の天才といわれる由縁や、
 
その生み出す作品の面白さの秘密が
わかった気がします。
 
やはり作品では表に出ない部分での
努力やスキルなどが
 
あれだけの名作を
生みだした秘訣と言えそうですね。
 

この記事をシェアする

コメント

コメントはありません。

down コメントを残す




Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.