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漫画のセリフや会話における『3つの役割』と注意すべき『チェックポイント』

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漫画は基本的に絵とセリフで出来たコマを
連続させて物語を紡いでいくものです。
 
キャラが喋るセリフや会話がないと
ストーリーが進んでいかない面があるので、
 
漫画にとってセリフは
重要な構成要素の一つです。
 
ではそのセリフや会話は
いったいどのようようなものなのでしょうか?
 
セリフとはキャラクターが
喋った言葉や会話のことである…
 
一般的にはそのように
捉えられていると思います。
 
それはそれでセリフとしての
意味は正しいのですが、
 
セリフの機能や働きの多くについては
何も説明していません。
 
多くの人がセリフや会話を
キャラに喋らせる時に
忘れがちなことが一つあります。
 
それは、セリフというものが
キャラクターが喋っている
会話という面と同時に
 
読者に『情報を伝えている』という認識です。
 
セリフは読者に
 
『情報を伝える』
 
という機能を物語で担っているんですね。
 
では、読者に情報を伝えるセリフや会話に
どのような機能や役割の種類があるのかを
 
わかりやすく分類してみましたので
見てみましょう。
 
この物語においての
セリフや会話部分の役割の違いを
把握しておくと
 
あなたの作り出すセリフのクオリティが
グッと高まりますよ。
 

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Contents

セリフや会話における3つの役割

1:キャラクターの感情を伝える役割

 
1つ目のセリフの役割は
キャラクターの感情を
読者に伝えるというものがあります。
 
例えば、
 
「え…」
「そんな…バカな…」
「ギャー!」
「アハハハハ」
「イヤーーーーーー!」
 
など、
 
その時のキャラクターの喜怒哀楽の感情を
伝える働きを担っています。
 
漫画ではキャラクターの表情のアップや
背景の効果の使い方
コマの構図の工夫でも
 
キャラの感じている心の動きを
伝えることはできます。
 
でも、セリフもそれらの絵による
感情表現の効果と
組み合わせることで
 
様々なバリエーションの
感情表現が可能となります。
 
セリフはキャラの感情を伝える
重要な役割を担っています。
 

2:物語の場面やシーンが変わる、進むことを伝える役割

2つ目のセリフの役割としてあげられるのが
物語やシーンが変わることを伝えたり
物語の展開が進むことを伝える役割です。
 
例えば、
 
「すぐに行きます」(次のシーンで行く先の場面に変わる)
「ただいまー」(帰宅したという場面に変わる)
「確か、あの時にあの場所で…」(次のシーンから回想シーンに変わる)
「そういえば、アイツこんなこと言ってたな…」(回想シーンに変わる)
 
などです。
 
セリフにはこれからシーンや場面が
 
変化するという合図を
読者に伝えるという機能も
担っています。
 

3:事実や出来事を説明する役割

 
3つ目のセリフの役割としてあげられるのは
読者に事実や出来事などを説明するという
働きがあります。
 
読者に情報を伝えるということを考えれば
この説明するというセリフの役割は重要です。
 
俗に言う説明ゼリフですね。
 
でも、この説明するというセリフの役割は
使い方に注意が必要です。
 
例えば偶然に旧友と街で再会したというシーンで
 
「君は高校生の時に
父親の仕事の都合で
海外に引っ越していくけど、
 
自分は夢は諦めずに頑張るから
僕にも夢を諦めずにいろよ
と言っていた○○君じゃないか」
 
と、少し極端ですが
このように情報を詰め込んで
伝えようとしてしまうパターンがあります。
 
往々にしてセリフに説明の役割を
持たせる時には
 
読者に伝えたり情報や事実に
重点を置きすぎるあまり
 
結果的にセリフや会話が
不自然になってしまう場合があるんですね。
 
一度に伝えたい情報や
説明したいことが多いときなどに
説明くさく不自然なセリフになりがちになります。
 
これでは読者は読んでいて
面白く感じません。
 
生きた人間が喋っているように
感じないからです。
 
作者の説明したいという意図が
読者に伝わってしまい
面白くない説明文を読まされている
気分に陥るんですね。
 
だから、セリフで事実や出来事を
説明する役割を担わせる時には
 
不自然な会話に
なっていないかどうかを
注意しておくことが大切になります。
 

セリフ・会話を見直すチェックリスト

ここであなたが作った作品や物語の
会話やセリフ部分を見直す時に
チェックしておくと
 
クオリティが上がる質問項目を
いくつか載せておきます。
 
この質問リストを見ながら
セリフをチェックすることで
改善するところが
明らかになってきます。
 
また、先にセリフや会話を作る時にも
紹介しているポイントに注意すれば
より良い会話やセリフになるはずですよ。
 
◆セリフのチェックリスト◆
1:登場キャラクターは、それぞれのキャラクターらしい
話し方や会話になっていますか?
 
2:実際に人々が話し合うような会話やセリフに
なっていますか?
 
3:物語の時代や設定にふさわしい会話やセリフに
なっていますか?
 
4:セリフと次のセリフが自然のな流れで繋がっていますか?
 
5:セリフで説明することに頼りすぎて
絵やシーンや行動で表現することを
疎かにしていませんか?
 

まとめ

物語におけるセリフや会話の役割と
注意すべきポイントを
お伝えしました。
 
セリフや会話の役割をまとめると…
 
1:感情を伝える
2:シーンの転換を伝える
3:物事や出来事を説明する
 
の3つの役割があります。
 
これらの3つの役割を担っていないのなら
そのセリフは本当に必要なのかどうかを
検討してみると要不要がわかってきます。
 
キャラクターを表現するうえでも
物語を進めるためにも
 
セリフや会話は重要な部分になります。
 
是非、クオリティの高いセリフを紡ぎ出して
作品の面白さをアップさせてください☆


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