鬼や天狗や河童というと
誰もがイメージできる
日本では代表的な妖怪たちです。
ストーリーの要素に
妖怪や怪異が絡んだ作品は
人気がでる作品も多いです。
有名な作品としては、
「妖怪ウォッチ」
「ゲゲゲの鬼太郎」
「千と千尋の神隠し」
などがありますね。
日本ではこのような妖怪の人気は
特に高いようです。
そのような妖怪の要素を
物語や漫画に取り入れて
ストーリーを創作してみたい人も
存在すると思います。
そこで、妖怪が絡んだ物語のネタや
発想のひらめきを得られるような
妖怪の種類を
興味深いエピソードや
特徴をまじえて
かんたんに紹介します。
妖怪のすべてを紹介しようとすると
膨大な量になるので、
創作のネタやアイデアになりそうな
妖怪に絞って説明しています。
創作のアイデア元として
使えそうな妖怪だと感じたら、
より詳しく調べてみてください。
創作の題材になりそうな要素を持つ妖怪一覧
ぬらりひょん
頭と態度が大きな特徴を持つ
妖怪の総大将。
だだし正体は不明。
いつの間にか「ヌラリ」と現れる存在。
お金持ちの家などに勝手に上がりこみ、
たばこを吸ったり、お茶を飲んだりと
その家の主人のように振る舞う。
家の人が目撃しても、
この家の主人だと思ってしまうため
その存在に気づかずに
追い出すことができない。
二口女
後頭部にもう一つの口を持つ女の妖怪。
髪の毛を触手のように動かして物を掴み、
後頭部の口から食べ物を食べる。
妖怪となった言い伝えがあります。
ある家に嫁いだ後妻が先妻の子供に
ろくに食事を与えず餓死させる。
その後日に後頭部に傷を負った
後妻の傷口が徐々に口のように
変形してくる。
その口からは子供を殺してしまった
反省の声が聞こえてきたという。
九尾の狐
九本の尾をもつ狐の妖怪。
絶世の美女の化けて古代インドや中国の
国王の妻になり、国を混乱させてきた存在。
日本にも玉藻前という女性に化けて
後鳥羽上皇の寵愛を得たが、後に
陰陽師に正体を見破られ逃げ出す。
数万の討伐軍を派遣されて成敗されて、
那須野の地で『殺生石』になったという。
化け猫
年老いた猫が妖怪と化した存在。
言い伝えでは、
10年生きた猫は人間の言葉を話し、
15年生きた猫は妖力を得るといわれている。
エピソードとしては
鍋島の化け猫騒動が有名。
鍋島家によって殺された
息子の無念を訴えて
自害した母親がいました。
その家の飼い猫が
主人の血をなめて化け猫となり
主人の無念を晴らすため
鍋島家に祟るというものです。
座敷わらし
住み着いている家を繁栄させる
不思議な力を持つ子供の姿の妖怪。
逆にその家からいなくなると衰退するという。
いたずら好きで、
家の中で様々ないたずらをして
家人を驚かせることがある。
枕がえし
寝ているところにやってきて
枕をひっくり返す妖怪。
古来から人が寝ている間は
魂が肉体から抜けして
あの世の世界へ赴いていると
考えられていた。
だから枕を返されると
魂がこの世に返ってこれなくなるという。
牛鬼
鬼の頭に牛か蜘蛛の体をもった
水辺に出現する妖怪。
人や家畜に襲い掛かる獰猛な性格で
毒を吐き、出会っただけで
病気にさせるという。
牛鬼に人の影を舐められると、
その影を舐められた者は
数日の内に命を落とす。
ぬりかべ
行く手をさえぎる壁のような妖怪。
夜道を歩いていると、
急に目の前に何かが
立ちはだかって
前に進めなくなってしまう怪異が
ぬりかべの仕業。
対処方法は棒などで下の方を叩くと
スッと消える。
鵺
頭がサル、手足はトラ、
尾はヘビで奇妙な鳴き声で鳴く妖怪。
平安時代に天皇の御殿に
夜ごと黒雲がたなびくようになり、
天皇が病気に陥る。
その黒雲退治のために
弓の名手の武将が弓矢を射ると
鵺が落ちてきたという。
天狗
山に住み鼻が長く赤い顔で翼を持ち、
数々の妖術を使う妖怪。
天狗が子供をさらう
「天狗隠し」の伝承が
各地に伝わっている。
天狗の中でも
得に強大な力を持った
八天狗が存在している。
京都府愛宕山の『太郎坊』
京都府鞍馬山の『僧正坊』
滋賀県比良山の『次郎坊』
奈良県大峰山の『前鬼坊』
長野県飯縄山の『三郎』
神奈川県大山の『伯耆坊』
香川県白峰山の『相模坊』
福岡県彦山の『豊前坊』
これらが力を持った天狗として有名。
河童
川や沼に住んでいる妖怪。
姿は一般的に子供くらいの背丈で
背中に甲羅があり、
頭に水の入ったくぼみ(一般的に言われる皿)がある。
いたずらが好きで人を水中に引き込み
溺れさせたりする。
きゅうりや相撲が好き。
反対に嫌いなものは
シカの角や金属だといわれる。
産女
赤ん坊を抱いて現れる女の妖怪。
お産で亡くなった妊婦が
なると言われている。
産女が現れると、
少しの間赤ん坊を
抱いていてくれ頼んでくる。
その赤ん坊を抱いてあげていると
だんだん重くなってくるが、
それでも我慢して耐えていると
産女が戻ってくる。
そして褒美として怪力や
お金を授けてくれるという。
おばりよん
いきなり背中におぶさってくる妖怪。
暗い夜道を歩いていると
いきなり「おぶさりたい」という意味の方言の
「ばりよん」と叫びながら、
背中にのしかかってくる。
その重さはだんだん重くなってくる。
ほとんどの人は逃げ出してしまうが、
度胸のある人が背負って帰ると
黄金のかたまりに変わっていたという。
かまいたち
つむじ風とともに現れ、
人を切りつける妖怪。
不思議と切られた傷口は
痛みも出血もない。
覚(さとり)
相手の心を読む、山に住んでいる妖怪。
山中で出会った人間に
お前はこう思っているなと
心の中で思っていることを
言い当て、
隙をみて食べようとする。
件(くだん)
予言を残して死ぬ妖怪。
牛から産まれ、姿形は
牛の体に人の顔をしているとされる。
凶作などの作物の出来具合や
はやり病、戦争などが
起こるかどうかの予言し、
またその難や災いをさける方法を教える。
ダイダラボッチ
各地の山や湖を作ったといわれる巨人の妖怪。
富士山を作るために近江の土地から
土を掘ったといわれ、
そのあと地が琵琶湖になったという。
まとめ
物語のネタになりそうな妖怪を
簡単に紹介してみました。
一般的に妖怪の起源は
昔の人が
恐ろしい出来事や
不思議な出来事に
遭遇して、
その原因をなにか
超自然的な存在が
引き起こしたと考えてきました。
その考えが集まって
徐々に妖怪のイメージが
固まってきたようですね。
そう考えると
人間の不思議な出来事に対する
畏怖する心が妖怪を
生み出している面もありそうですね。
近年になって生まれた妖怪として
口裂け女や人面犬や
トイレのはな子さん
などがあります。
こういった妖怪たちを調べていると
人間のイメージ力の豊かさには
驚かされます。
物語の創作に必要な
イメージ力を広げる上でも
妖怪のエピソードを
集めるだけで効果がありそうです。
面白いアイデアのきっかけの宝庫ですね☆
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